こんにちは。ドットコムです。
海外就職を検討し、「現地採用」と調べると悲惨な検索候補しか出ない…たったこれだけの理由で現地採用の選択肢を捨ててしまった人も多いかと思います。
実際、この記事を書いている僕は、現地採用枠で2015年2月〜2020年6月までの約5年間、フィリピンで働いていました。
そんな僕は、自分自身の経験上、自信を持って現地採用(特に東南アジア)をおすすめしています。
今回は、現地採用がネガティブに思われている理由を解説した上で、現地採用をおすすめするポイントと、現地採用を悲惨な結果に終わらせない心構えについて解説したいと思います。
- 現地採用の検索候補がネガティブな3つの理由
- 現地採用をおすすめする4つのポイント
- 悲惨な結果を避ける3つの心構え
- 新卒で日系の大手商社に2年半勤務
- 現地採用でフィリピンにある教育系ベンチャー企業に5年間勤務
現地採用の検索候補がネガティブな3つの理由
はじめに、ネット上でよく話題になっている現地採用の代表的なネガティブな情報を紹介します。
- 待遇が悪い
- 見下される
- 将来のキャリアに繋がらない
理由①:待遇が悪い
1つ目は、駐在員と比べ、給与等の待遇が悪いことです。
駐在員の場合、日本での給与に加え、海外赴任手当や住宅補助、場合によって専属の運転手が付き、現地採用と比較して、1.5倍から2倍の報酬が得られるケースが多いです。
まぁ、これは確かに事実かもしれません…。
理由②:見下される
2つ目は、駐在員に見下されることです。
駐在員は、会社から成績優秀者として多くの社員から選抜され、ある程度責任の大きい仕事を任されているため、現地採用に対して傲慢な態度を取ったり、雑用を押し付けてくる傾向があるとのことです。
決して、そんなことないです。
その会社を選んだあなたのミスなので、すぐ退職を検討しましょう。
理由③:将来のキャリアに繋がらない
3つ目は、将来のキャリアに繋がらないことです。
現地採用の場合、下記のような日本語を使った業務がメインになってしまう可能性があり、せっかく海外に就職したのに、その醍醐味を味わえず帰国してしまうケースも多々あります。
- 日本から来る人のサポート
- 日本の問合せ対応
- 日本へのテレアポ業務
- 単純労働
結果、南国で気楽に遊びながら働いていたと見なされ、全く評価されないとのことです。
決して、そんなことはないです。
評価されるようなキャリアを自分自身でつかみにいきましょう。
現地採用をおすすめする4つのポイント
前述の通り、ネット上では現地採用のネガティブな情報が蔓延している中、僕は自信を持って現地採用をおすすめしています。
それは、幸福度が高い中で仕事ができ、時代の流れから、将来のキャリアアップにも必ず繋がるからです。
- 働く国を自分で選択できる
- 若いうちに海外経験を積める
- 裁量の大きい仕事が増えてきている
- 外国人をマネジメントする仕事が増えてきている
ポイント①:働く国を自分で選択できる
現地採用の場合、現地の企業に直接雇用されることになるので、自分で働く国や都市を選択することが可能です。
逆に駐在員の場合、会社の方針に従って決められた国に赴任することになります。
どんな環境でも働けるし、国は問わない!
とりあえず、高い給料が欲しい!
このような方は、待遇の恵まれた駐在員を選択した方が良いかと思いますが、働く環境ってかなり自分自身の幸福度に関わってくるんじゃないかと思います。
働く環境も嫌い、担当する仕事も嫌い、そんな楽しくない人生は送りたくないですよね。
ポイント②:若いうちに海外経験を積める
現地採用の場合、少しの勇気と行動力があれば、若いうちから海外経験を積むことが可能です。
逆に駐在員の場合、ある程度の地位、専門スキル、英語力等が求められ、多くの会社のメンバーの中から選抜されてようやくたどり着ける、言わば狭き門です。
将来、あなたはきっと家庭を持ち、子供が産まれるでしょう。そのような状況になれば、海外で就職したいという気持ちは必ず薄れるはずです。
若いうちに自分自身の市場価値を高められる、それが現地採用の大きなメリットだと思います。
ポイント③:裁量の大きい仕事が増えてきている
会社が東南アジアに進出する大きな目的は、もちろん海外の市場を獲得する目的もありますが、人件費を抑えてリソースを獲得するという目的もあります。
前述の通り、駐在員の場合、会社は大きなコストを背負うことになります。そのような中、現地採用で能力の高い人がいたらどうでしょうか?
わざわざ2倍のコストをかけて駐在員を赴任させなくても、能力の高い現地採用に裁量の大きい仕事を任せていくのは自然な動きかもしれません。
僕の場合、海外拠点の立ち上げ、売上管理、本社への経営資料の作成等、なかなか20代前半では経験できないようなことにチャレンジすることができました。
要は、キャリアを意味あるものにできるかどうかは、駐在員や現地採用の雇用形態が大事ではなく、自分次第ってことです。
ポイント④:外国人をマネジメントする仕事が増えてきている
近年、下記の理由で外国人をマネジメントする仕事はどんどん増えてきています。
- 日系企業の海外進出が増えてきている
- 日系企業の外国人採用が増えてきている
東南アジア諸国の著しい経済成長、また日本の少子高齢化による人材不足によって、この動きは今後より加速していく一方です。
海外で働いていた経験、外国人をマネジメントしていた経験は、きっとあなたの希少価値として今後のキャリアにプラスになるはずです。
その他、僕の5年間の現地採用で働いていた経験から、現地採用のメリット・デメリットについて下記の記事にまとめているので、ぜひチェックしてください。
>>【経験談】現地採用のメリット・デメリット徹底解説
悲惨な結果を避ける3つの心構え
それでは、現地採用を悲惨な結果に終わらせない3つの心構えを紹介します。
- 慎重に会社を選ぶ
- キャリアプランを明確にする
- 専門スキルを身に付ける
心構え①:慎重に会社を選ぶ
自分が働きたい国にある企業、その中でも人を雇用したい企業となると、どうしても選択肢はかなり限られてきてしまいます。
また、企業側からしても、現地採用を希望する応募者の数は限られるので、多少採用条件をクリアしていなくても雇ってしまう傾向があるように思います。
上記によって、採用のミスマッチが発生しやすく、短期離職してしまう人も少なくはないというのが事実です。
現地採用に限った話ではないですが、慎重に会社を選びましょう。
心構え②:キャリアプランを明確にする
現地採用の検索候補がネガティブな3つの理由であげた通り、将来のキャリアに繋がりづらい仕事があるのも事実です。
海外就職する目的、キャリアプランを明確にして、現地採用として本当にその後のキャリアに繋がるかを徹底的に自問自答しましょう。
ここらへんは、海外転職のプロの転職エージェントに相談するのが良いかと思います。
心構え③:専門スキルを身に付ける
自分自身のキャリアプランに従って、専門スキルを継続的に磨きましょう。
専門スキルを磨くことで、海外で新しい仕事に挑戦でき、その経験が次なる海外就職や、仮に日本で転職活動する際にも優位になってくるはずです。
現地採用を成功させる方法を、下記の記事にもまとめているので、ぜひチェクしてください。
>>【経験談】平凡サラリーマン生活からの脱却【リスクを取って現地採用】
まとめ:ネットだけの情報に踊らされるな
現地採用を経験してきた身として、現地採用のネガティブな情報がネット上に蔓延しているのは実に悲しいことです。
ネットの情報を鵜呑みにせず、自分自身がどのようなキャリアを歩みたいのか、ぜひそれを優先してください。
現地採用を成功させる完全ロードマップを下記の記事にまとめています。
これから現地採用を検討している方で、現地採用を意味のあるキャリアにしたい方は必見です。
>>【会社を辞めて海外飛び出したい】失敗しない現地採用の完全ロードマップ
本記事が、現地採用という選択肢に悩んでいる人の背中を押せたらハッピーです。
それでは、アディオス!