こんにちは。ドットコムです。
先日、外資系コンサルティングファームで最大手の「アクセンチュア」の経験者採用に応募しました。
「一度は入社してみたい!」と、転職を検討されている方も多いはず。
ただ、アクセンチュアのホームページを見ても、様々な情報に溢れていて、なかなか整理できないかと思います。
今回は、今後中途採用でアクセンチュアの選考を受ける方に向けて、アクセンチュアの基本情報と僕自身の選考体験談を紹介したいと思います。
- 強み・特徴
- 事業部門・業務内容
- キャリアステップ・推定年収
- 求める人材像
- 社員の評判・口コミまとめ
- 中途採用選考フロー【僕の体験談】
- 転職を考えている人へ、おすすめの転職エージェント3選
- 新卒で日系の大手商社に2年半勤務
- 現地採用でフィリピンにある教育系ベンチャー企業に5年間勤務
- 帰国後、アクセンチュアの中途選考に挑戦
強み・特徴
はじめに、アクセンチュア の強み・特徴についてです。
主に、下記の要素が挙げられるかと思います。
- 世界最大級を誇る約50万人以上の従業員を誇るグローバルネットワーク
- 世界中の様々な業界に対し、戦略、業務、ITのコンサルティングを提供
- 上流の戦略だけでなく、アウトソーシング部隊による保守運用もサポート
- 人を重視した育成制度と研修の豊富さ
世界中にクライアントを持つ大企業のため、グローバルなプロジェクトにも関わることができ、学生だけでなく、転職を検討している人にも大変人気な企業の1つです。
下記6つのコアバリューという共通の価値観があり、常に組織や従業員がこのコアバリューに基づいた行動を実践しています。
- コアバリュー①:クライアント価値の創造
クライアントのハイパフォーマンス企業への進化を実現し、即応性と関連性を維持して価値を提供し続けることで、クライアントとの長期にわたる良好な関係を構築しています。 - コアバリュー②:1つのグローバルネットワーク
グローバルなインサイト、関係性、コラボレーション、学習の力を利用して、世界中のクライアントに卓越したサービスを提供します。 - コアバリュー③:個人の尊重
多様性と独自の貢献を尊重し、信頼できるオープンかつインクルーシブな環境を育成し、アクセンチュアの価値観に基づきながら一人ひとりの個性を大切にしています。 - コアバリュー④:優秀な人材
優秀な人材の継続的な雇用や能力開発に力を注いでおり、従業員の挑戦を刺激する「can-do(やればできる)」の姿勢を促進して、誰もが協力とサポートを得られる風通しの良い職場環境を構築しています。 - コアバリュー⑤:インテグリティ(誠実さ)
真意を言葉にし、言葉と行動を一致させるよう心がけ、自らの言動に対して責任を持つことで、倫理的に揺らぐことのない誠実さと良い影響を与え合う信頼関係を築いています。 - コアバリュー⑥:スチュワードシップ
次世代のために、より優れた強固な持続性を持つ企業となり、アクセンチュアブランドを守り、ステークホルダーへのコミットメントを果たし、オーナーとして自覚ある行動と人材の育成に努めることで、コミュニティーおよび地球環境の改善のために行動し、社会貢献の任務を遂行し続けます。
アクセンチュア公式ホームページ『アクセンチュアについて』
出典:https://www.accenture.com/jp-ja/about/company-index
事業部門・業務内容
アクセンチュアのメイン事業は、クライアント企業のビジネスを成功させるために、アドバイスやシステムの提案・構築などを行うコンサルティング事業です。
コンサルティング事業は主に下記の表の通り、5つの部門に分かれており、それぞれの分野に特化した業務を遂行していきます。
事業部門 | 業務内容 |
---|---|
ストラテジー部門 | 未来を形作る戦略パートナーとして、各業界をリードするお客様の経営上の重要課題や戦略的取り組みを支援する。 |
コンサルティング部門 | 業界動向や特定領域に精通した専門家として、お客様の経営や事業の戦略から変革実現・成果創出まで一気通貫で支援する。 |
インタラクティブ部門 | デジタルテクノロジーを活用して、お客様のビジネス成長や、人々の生活をより良くする顧客体験創出を支援する。 |
テクノロジー部門 | イノベーティブな先端テクノロジーである「New IT」を駆使し、お客様企業の「インテリジェントエンタープライズ」への変革を支援する。 |
オペレーションズ部門 | お客様企業の業務オペレーションを継続的なデジタル業務改革で根本的に変えていくインテリジェント・オペレーションサービスを提供する。 |
アクセンチュア公式ホームページ『アクセンチュア経験者採用』
出典:https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/experienced
キャリアステップ・推定年収
アクセンチュアのコンサルタントには主に5つの階級があり、それぞれで役割・業務内容、もちろん推定年収も違います。
事業部門 | 業務内容 | 推定年収 |
---|---|---|
アナリスト | プロジェクトに関するデータ収集・分析、資料作成など、コンサルタントの基礎の部分を担当する。 | 430〜600万円 |
コンサルタント | アナリストの経験を元に、チームリーダーとしてプロジェクトを担当。進捗管理やクライアントへの提案なども行う。 | 600〜800万円 |
マネージャー | プロジェクトのリーダー・責任者として、全体の進捗管理、スタッフへの指示を行い、成果物に関する責任も負う。 | 1,000〜1,250万円 |
シニアマネジャー | マネージャーの上位であり、マネジングディレクターとマネージャーをつなぐ立場。企業の人材育成分野にも携わる。 | 1,300〜1,800万円 |
マネジングディレクター | プロジェクトの最高責任者。新規プロジェクトの獲得や大手企業経営者との交渉も担当する。 | 2,000万円〜 |
さすが外資系企業、給与水準が高いですね。
年功序列ではないため、実力さえあれば若手でもマネージャークラスの管理職を狙うことが十分可能です。
求める人材像
アクセンチュアは、自らを進化させ、予測不可能な未来のアクセンチュアを造ることができる人材を求めています。
面接の際に、人を見極める基準にしているので、要チェックですね。
下記が、アクセンチュアが掲げる「DNA12箇条」です。
- 背伸びをしてでも目標へ手を伸ばさずにはいられない
- 自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
- 常に次のステージを見据え、自らの開拓に貪欲である
- チャレンジに手加減せず、最後までやり遂げる
- 信念を持ち、誠実さを貫ける
- あるべき姿を追求するためには、立場や関係性を超えた主張を厭わない
- 常に既存の概念にとらわれない新しいものを探求している
- 正解がない状況こそ楽しめる
- タフな状況も、周囲を引き込み楽しめる情熱がある
- 多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている
- 互いを生かし合えるチームこそ無限の可能性があると信じる
- 未知の経験や出会いを大切にする
僕が実際に選考を通して感じたのは、下記2つを特に重要視してチェックしているように感じましたね。
- 自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
- 常に次のステージを見据え、自らの開拓に貪欲である
アクセンチュア公式ホームページ『未来のアクセンチュアに必要なDNA』
出典:https://www.accenture.com/jp-ja/careers/local/students-graduates-dna
社員の評判・口コミまとめ
アクセンチュアで実際に働いている、もしくは働いた経験がある方々の評判・口コミをまとめています。
企業のホームページだけでは、リアルな情報が掴みづらいので、こちらも要チェックです。
評判・口コミ①:企業カルチャー・組織体制
企業カルチャー:
外資系ということもあり、外国籍の人の割合が通常の会社よりも多いように思われる。カルチャーとしては、ストレートに意見をいうことを求められる文化。
組織体制:
コミュニケーションは薄い。会社の役割プラットフォームで、所属している人を結びつける力は弱いように感じる。また、挨拶する人が少なかったりと、社員間でのコミュニケーションは薄い。
(出典:en Lighthouse)
企業カルチャー:
中途入社が多く、様々なバックグラウンドの人がいるため、会社のカルチャーというものは一概にはない。職位が上の人は、人当たりが良く、人の心を掴むのが上手い人が多い印象。
組織体制:
プロジェクトによるが、結構ドライだと思う。
(出典:en Lighthouse)
評判・口コミ②:成長・働きがい
成長・働きがい:
教育・研修・技術系からマネジメント系までe-learningの種類が多く、勉強する機会はとても多い。また、グローバル研修も多く開催されており、海外のメンバーとの海外での研修は刺激になる。また、英語はグローバルでの共通言語であるため、研修メニューも多く、海外社員との語学力向上を目的としたオンラインプログラムがあるため、交流を図りながら語学力の向上を図ることができる。
(出典:en Lighthouse)
成長・働きがい:
中途組は個人差はあるが、これまでのキャリアが活かせるジョブに参画できるのなら、いわゆるアクセンチュアの看板で高単価の仕事ができる。30歳までにマネージャーになれれば、転職市場での価値は非常に高いと言える。昇給制度もしっかりしていて、仕事ができる人は積極的にプロモーションされるので、働きがいはある。
(出典:en Lighthouse)
評判・口コミ③:働き方(勤務時間・休日休暇・制度)
勤務時間・休日出勤:
かなり残業が多い。労働裁量制をとっているため、際限なく仕事することができ、深夜土日かかわらず仕事が襲いかかってくる。しかしそれは業界柄で、この仕事をしている限りどの会社にいても残業は避けられないと思う。個人的にはそれを納得済みで就職したというところもあるため、不満に感じていない。
多様な働き方支援:
リモートワークを水晶しているが、如何せん顧客アリの仕事のため、完全にリモートワークというわけにはいかない。従事しているプロジェクトにもよるが、リモート率が半分を超えることはないと思う。反面、自社オフィスに行くことはほとんどない。
(出典:en Lighthouse)
勤務時間・休日出勤:
プロジェクトによるが、基本9:00-18:00または10:00-19:00。炎上プロジェクトにアサインされない限り休日出勤はあまりない。残業時間も長くて1日平均2時間程。月45時間は基本超えることのないように管理されているので激務ではない。
多様な働き方支援:
クライアント次第だが、リモートワークはできる環境にある。早帰りなどもプロジェクト次第だが、正当な理由であれば止められることはない。
(出典:en Lighthouse)
中途採用選考フロー【僕の体験談】
続いて、中途採用の選考フローです。
僕は2020年の7月〜8月にかけて、中途採用の選考を受けました。
その経験を元に、それぞれの選考ステップを赤裸々に紹介したいと思います。
- 書類選考
- 一次面接
- 二次面接(最終)
もしも仮にリファラル採用で選考に進む場合は、選考の心構えとして、下記の記事からチェックしていただいたほうが良いかと思います。
>>【リファラル採用で落ちた】アクセンチュアへの中途転職【アドバイス付き】
書類選考
はじめに、書類選考についてです。
書類選考は、一般的な企業と同様で、履歴書と職務経歴書を提出する必要があります。
- その①:履歴書
- その②:職務経歴書
もちろん、書類選考を通過しなければ話も聞いてくれません。
自分の経歴を、分かりやすく定量的に資料に落とし込みましょう。
僕の経験を元に、失敗しない書類作成方法について、履歴書と職務経歴書に分け、下記にまとめているので、ぜひチェックしてください。
>>【書類選考通過】アクセンチュアへの転職【失敗しない書類作成編】
一次面接
続いて、一次面接についてです。
- その①:自己紹介
- その②:ケーススタディ
- その③:面接
- その④:逆質問
ケーススタディは、出題されない場合もあるみたいですが、アクセンチュアの選考以外でもビジネス全般で必要となる考え方なので、自信がなければ必ず事前に勉強しましょう。
僕が実際に活用した書籍は下記で、問題の考え方だけでなく、練習問題や解説もついているので、おすすめの2冊です。
どちらも1,500円程度で購入可能なので、採用の可能性を少しでも高めたいのなら、買わない手はないです。
一次面接前にした事前準備や、一次面接の詳細内容は、僕の体験談として下記にまとめているので、ぜひチェックしてください。
>>【一次面接通過】アクセンチュアへの転職【面接事前対策編】
二次面接(最終)
最後に、二次面接(最終)についてです。
- その①:自己紹介
- その②:面接
- その③:逆質問
一次面接でポテンシャルはある程度認められているので、二次面接では入社意欲を確認する場と言われています。
僕の結果は残念ながら不採用でしたが、その経験を元に、二次面接前にした事前準備、二次面接の詳細内容、不採用の原因分析を下記にまとめているので、ぜひチェックしてください。
>>【二次面接で不採用】アクセンチュアへの転職【3つの後悔編】
転職を考えている人へ、おすすめの転職エージェント3選
転職活動では、情報収集がもっとも大事だと思います。
いろいろ方法はありますが、一番は転職エージェントに相談するのが良いでしょう。
- 専属のキャリアアドバイザーからアクセンチュアの情報を入手できる
- 提出書類の添削、面接対策のサポートをしてくれる
会社によっては未公開の求人があったり、相談するだけなら無料なので、ぜひ複数登録して信頼できるところから選考に進んでみてください。
下記、僕も登録したおすすめの転職エージェントです。
ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化!「JACリクルートメント」
1つ目の転職エージェントは、「JACリクルートメント
- 非公開求人50%、約550名の業界に精通したプロが在籍
- 年収600万円〜1,500万円の高年収の求人を大量に保有
- 業界・職種別コンサルタントによるレベルの高いサポートを受けられる
20代~30代のビジネスパーソンに強い!「マイナビエージェント」
2つ目の転職エージェントは、「マイナビエージェント
- 関東エリアの求人を網羅!東京・神奈川・埼玉・千葉における優良企業の求人が豊富
- 20~30代に転職サポートに強い!人事&採用担当との太いパイプ
- 応募書類の準備から面接対策まで、親身な転職サポート
求人数、転職支援実績、顧客満足度No.1!「リクルートエージェント」
3つ目の転職エージェントは、「リクルートエージェント
- キャリアアドバイザーが、面談を行う中で応募者がまだ気づいていない強味を発見
- 非公開求人の紹介転職市場の動向、過去の事例などを考慮し、非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介可能
- 職務経歴書や面接のアドバイスだけではなく、キャリアアドバイザーからも企業にアピール可能
今回は以上です。
本記事が、どこかの誰かに役に立てば、ハッピーです。
それでは、アディオス!