こんにちは。ドットコムです。
商社に勤務されている人の中で、転職や起業だったり、次の新たなる挑戦に向けて準備をされている人も多いかと思います。
今回は、そんな方々に向けて、僕が大手商社を2年半で退職した理由を紹介したいと思います。
前向きな転職であるため、前職を悪く言っているわけではないので、誤解はしないように。
僕が商社に入社した理由と、商社で経験した今となっては面白かったこと(笑)は、下記の記事にまとめているので、是非チェックしてください。
>>【モテたい新入社員が受けた衝撃】大手商社で経験した珍事8選

- 一般的な商社の退職理由(あるある)
- 僕の3つの退職理由
- 新卒で大手専門商社に2年半勤務
- 上司の半導体の営業サポートをしながら、化学品の新規開拓営業に従事
- 退職後は、現地採用枠でフィリピンで就職
一般的な商社の退職理由(あるある)

はじめに、商社勤務の方々の一般的な退職理由についてです。
- 起業・個人事業主
- ヘッドハンティング
- 仕事の忙しさ・プレッシャー
- 転勤・海外駐在
前職の先輩も、周りの商社に勤める友人も、上記を理由に次のキャリアを歩んでる人が多かったように思います。
一つ一つ解説します。
起業・個人事業主
1点目は、起業や個人事業主に挑戦するためです。
商社は営業会社なので、そこで働く人は何かしら人間的な魅力を持ち、何がなんでも稼ぐマインドを兼ね備えています。
決してネガティブな理由ではなく、次なる挑戦へのポジティブな退職ですね。
ヘッドハンティング
2点目は、他社から良いポジション・好待遇でヘッドハンティングされるためです。
抱えるクライアント数が多いため、一緒に仕事をする中でクライアント先からオファーを受けたり、転職サイト経由でオファーが集まったりします。
自分から能動的に就職活動しなくても、受動的に次のキャリアがスムーズに決まるケースもあったりします。もちろん、目に見える実績があってことですが。
実際、前職ではこのヘッドハンティングで次のキャリアに行く方が多かったです。
仕事の忙しさ・プレッシャー
3点目は、仕事の忙しさや、プレッシャーによる退職です。
例えば、下記のようなケースです。
- 取引先とは常に英語でのコミュニケーション
- 時差の関係による、業務時間外での連絡
- 欠品、スケジュール遅延等の納品トラブル
- 取引先との連日の接待
- 付きまとう売上目標
上記は代表的なものでほんの一部ですが、身体的・精神的に疲弊して、ネガティブな理由で退職につながってしまうケースもあります。
転勤・海外駐在
4つ目の理由は、転勤や海外駐在を避けるためです。
商社は日本全国に拠点があります。
さらに、近年の加速するグローバル化によって海外取引は当たり前、クライアントを身近でサポートするために世界中に拠点があります。
もちろん、ある程度事前に覚悟した上で入社する人がほとんどです。
ただ、結婚したり、子供ができたり、ライフステージの変化によって、人生設計に少なからず影響が出てしまう転勤や海外駐在に対して後ろ向きになってしまうケースも多いです。
僕の3つの退職理由

上記では、一般的な商社の退職理由を紹介しましたが、ここでは僕の実体験に基づいた退職理由を紹介します。
- 評価制度への疑問
- 営業商材に対する疑問
- 海外への挑戦
その①:評価制度への疑問
1点目は、評価制度に疑問を持ったためです。
とある日の上司との評価面談。
フィードバック内容の大半が「社内・社外の付き合いを積極的に頑張って、もっと飲みに行け。」でした。
「えっ、まじか…。」
確かに社内との関係性を築けば、何か問題があった際に協力してくれる人も増えるし、クライアントとの関係性を築けば、また新たなビジネスの機会が生まれるかもしれない。
新人なら大切なことかもしれません。
ただそれはあくまで成果を出す一つの手段に過ぎず、ビジネス的で定量的な内容ではなく、定性的な評価が大半を占めていたことに対して疑問を持ち、同時にそれを続けなければ評価が得られない会社の体制に不安を抱くようになりました。
その②:営業商材に対する疑問
2点目は、営業商材に対する疑問を感じたためです。
僕は商社時代、主に「海外の半導体」「国内の化学品」の営業をしていました。
2種類の商材がありましたが、その商材の営業に対するモチベーションは異なり、化学品はモチベーション中くらい、半導体は自分も驚愕するくらい劇低。笑
理由は簡単。
化学品は、仕入れ先から出向したきた技術者の方が社内にいて、実際に製造に携わっている人と一緒に仕事ができたからです。
一方、半導体は海外の見知らぬ地、見知らぬ人が製造したもの。(半導体自体に全く興味がなかったのもありますが…。)
商材の製造に関わった人が身近にいるかいないかが、僕のモチベーションを左右する要因でした。
なので、このまま自分が営業を続けるのであれば、実際に会社のメンバーが関わったもの、欲を言えば自分が携わった商品やサービスを営業できたら幸せだろうなと思うようになりました。
その③:海外への挑戦
3つ目は、海外への挑戦を決意したからです。
会社の有給休暇を利用して旅をした、シンガポールとマレーシア。
日本で働いている自分とは比べ物にならないくらいイキイキしていたのを感じ、旅の期間中に退職を決断しました。
前述した通り、この先結婚したり、子供ができたり、親の体調が悪くなったり、ライフステージの変化によって行きたくても行けなくなる可能性が出てくるのであれば、今若いうちに飛び出そうと。
もともと海外に行きたくて入社した商社、多少のリスクがあっても、今すぐ海外に挑戦しようと決意しました。
そんな訳で、僕はその後フィリピンにて約5年間勤務していたのですが、現地採用に関して興味ある方は、下記の記事に現地採用のメリット・デメリット、また現地採用を成功させる方法をまとめているので、ぜひチェックしてください。
>>【経験談】平凡サラリーマン生活からの脱却【リスクを取って現地採用】

まとめ:経験は無駄ではなかった
商社に就職したことは決して後悔はしていなく、人間関係構築、営業スキル、ビジネスマナー等、ゼロから叩き上げていただいたのは本当に感謝しています。
大企業で働き、大企業を相手に仕事ができたのも、今後に必ず活きてくるはずです。
ただ一番良かったことは、自分の仕事する上での判断基準を明確にできたことです。
それは、自分がやりたいことに挑戦し続けること。
単純なようで、意外と難しい。
世間的な評価や、与えられる条件で仕事を判断するのではなく、自分の本当にやりたいことや挑戦したいことを、仕事を決める上での判断軸にしようと決めました。
今回は以上です。
本記事が、どこかの誰かに役に立てば、ハッピーです。
それでは、アディオス!